ピアスの金属アレルギーでもおしゃれを諦めない！安全な素材の選び方

「金属アレルギーがあるからピアスは無理なのかな？」

「金属アレルギーがあってもピアスを楽しみたい…」

ピアスは身につけるだけで、簡単におしゃれを楽しめるアイテムです。金属アレルギーがあり身に付けられない人もいるかと思います。私も金属アレルギーに悩みましたが、安全な素材の選び方や工夫によってピアスを楽しむことができました。

本記事では、アレルギーを起こしにくい安心な素材の選び方や楽しむ方法について、金属アレルギーを経験した夏目が詳しく解説します。

この記事を読むことで金属アレルギーの対策が分かり、おしゃれを諦めずに快適にピアスを楽しめるようになるでしょう。

ピアスの金属アレルギーの症状と原因

私はピアスを初めてつけたとき、耳が赤く腫れた経験があります。この経験から、金属アレルギーについて理解を深めました。

ここでは、金属アレルギーの症状と原因について詳しく説明します。

金属アレルギーの症状

金属アレルギーとは、特定の金属に触れることで肌に炎症が起こる現象です。

ピアスを装着したときの金属アレルギーの症状は、以下のとおりです。

症状が出た場合は、皮膚科医を受診することを強くおすすめします。実際に金属アレルギーが原因で細菌感染を起こし、ピアスの穴を閉じざるを得なくなった経験があります。

早期発見と適切な対処で、さらなる悪化を防ぎましょう。

金属アレルギーの原因

金属アレルギーの原因は、身に付けている金属が汗で溶け出し体内のタンパク質と結びついて炎症を起こすことです。

タンパク質と結びついた物質が体内に入ると免疫システムが異物と判断し、過剰に反応するからです。この過剰反応によりかゆみや赤み、かぶれなどの症状が現れます。

私は汗をたくさんかく夏場に耳たぶが赤く腫れ上がった経験があります。最初はかゆみを感じ、すぐに赤みと腫れがひどくなり、日常生活に支障をきたすほどになってしまいました。

金属アレルギーは単なる金属への接触ではなく、体内での化学反応と免疫システムが反応することで起きる症状です。

金属アレルギーを起こしやすいピアスの素材

私は、デザイン重視だけで購入したもので金属アレルギーが起きました。アレルギーの経験からピアスの素材によって金属アレルギーのリスクは大きく異なることを学んだのです。

ここでは、金属アレルギーを起こしやすいピアスの素材について詳しく見ていきましょう。

ニッケル

金属アレルギーを最も引き起こしやすい金属の1つにニッケルがあります。(厚生労働省「2023年度家庭用品に係る健康被害の年次とりまとめ報告」より）

ニッケルは汗に弱く溶けやすく、皮膚に接触すると炎症を起こしアレルギー症状が出やすいです。そのため、ニッケルを使用したアクセサリーを身につけてアレルギー反応を起こす人が少なくありません。

私は、デザインだけで選んだピアスの装飾部にニッケルが使われていて金属アレルギーの反応が出た経験をしました。

アクセサリーを選ぶ際には、使われている素材に十分な注意が必要です。

コバルト

コバルトは金属アレルギーを引き起こしやすい金属の1つであり、特にニッケルアレルギーの方は注意が必要です。

科学的にコバルトはニッケルに近い性質を持つため、ニッケルアレルギーがある人はコバルトでもアレルギー反応を起こす場合があります。

私もニッケルアレルギーがあるためピアス選びに慎重になっています。コバルトはメッキや塗料の中に多く使われており、気がつかないうちに身に付けている場合もあるためです。

ニッケルアレルギーを持つ方は、ピアスを選ぶ際にコバルトが含まれていないか確認することが大切です。

金属アレルギーでも使えるピアスの素材

金属アレルギーを発症後、試行錯誤して自分に合った素材を探してきました。適切な素材を選べば安心してピアスを楽しむことができます。

アレルギーを起こしにくい素材は次のとおりです。

ここでは、金属アレルギーでも使えるピアスの素材について詳しく説明します。

チタン

チタンは最も金属アレルギーを起こしにくい素材です。

チタンは汗に強く、アレルギーの原因となる金属イオンが溶け出す心配が少ないからです。

ピアスの棒部分だけにチタンが使われている製品もあるため注意が必要な場合があります。一度、チタンと表示された製品でアレルギー反応が出た経験があります。後で調べると装飾部分が別素材でした。

チタンは金属アレルギーを起こしにくい素材ですが、ピアスのどの部分にチタンが使用されているか確認する必要があります。

サージカルステンレス316L

サージカルステンレス316Lはアレルギーを起こしにくく、医療用器具にも使用されている素材です。

サージカルステンレスは「サージカル（医療用）」と「ステンレススティール（錆びない鉄）」を組み合わせた造語です。色落ちや錆、熱に強い特徴があります。

この素材のピアスに変えてからは快適に使用できています。しかし、重度のニッケルアレルギーの方は注意が必要です。316Lでも微量のニッケルが含まれているため、反応が出ることがあります。

錆に強く金属アレルギーを起こしにくい素材として、サージカルステンレス316Lは安心して使用できる素材の1つです。

樹脂（アクリル樹脂）

金属アレルギーを起こしにくい素材として樹脂（アクリル樹脂）があります。

樹脂は金属を含まないため、金属アレルギーの心配がなく安心して使用できます。

軽量で付け心地が良く目立ちにくいため、私は職場でピアスを控えめにしたい場面で使用していました。ただし、時間が経つと黄色く変色してしまう欠点があります。

樹脂ピアスは金属アレルギーの心配がない素材ですが、黄ばみが出るため、定期的な交換をする必要があります。

金属アレルギーがあってもピアスを楽しむ方法

金属アレルギーを持っていてもピアスのおしゃれを楽しむ方法があります。

ここでは、金属アレルギーの方でも安心してピアスを楽しめるポイントをご紹介します。

使われている素材を確認する

金属アレルギーがあってもピアスを楽しむためには、使われている素材を確認することが重要です。

安全にピアスを着用するには、装飾部分だけでなくピアス全体の素材を確認することが必要です。

金属アレルギー対応の素材であっても、上からメッキ加工がされている場合もあります。私はチタンを使用したピアスでも装飾部の金属が合わず、金属アレルギーが起きてしまいました。

自分に合った素材のピアスを選び全体の素材構成を確認することで、安全にピアスを楽しめます。

着用時間に気をつける

金属アレルギーがあってもピアスを楽しむには、着用時間に気をつけることが大切です。

ピアスを長時間身に付けたままにしておくと肌と金属が接触する時間が長くなり、アレルギー反応が起こりやすくなります。

私は就寝時にピアスを外すようにしています。一度寝具に引っかかって耳が腫れた経験があるためです。

適切に着用時間を管理することで金属アレルギーのリスクを減らし、安心してピアスを楽しむことができます。

スポーツ時や夏場の着用を控える

金属アレルギーがあってもピアスを楽しむには、スポーツ時や夏場の着用を控えた方がよいです。

金属アレルギーは汗に反応して起こることが多いため、汗をかきやすい状況ではアレルギー反応が起きやすくなります。

私はスポーツをする習慣があり、スポーツ時はピアスを外すようにしています。やむを得ずピアスを着用する場合は、こまめに汗を拭き取りピアスの周囲を清潔に保つことが大切です。

汗をかきやすいスポーツ時や夏場にピアスを外すことで、金属アレルギーのリスクを減らしながらピアスを楽しむことができます。

まとめ　金属アレルギーでも使えるピアスを選びおしゃれを楽しもう

今回は、金属アレルギーを起こしにくいピアスの素材や金属アレルギーがあってもピアスを楽しむ方法について説明しました。

チタンやサージカルステンレス、樹脂はアレルギーを起こしにくく安心しておしゃれを楽しむことができます。

金属アレルギーを経験し、ピアス全体の素材確認と着用時間の適切な管理が重要だと実感しています。素材の確認や着用時間の管理を徹底し、快適にピアスを楽しみましょう。